-
家族に口内炎が!うつさない、うつされないための家庭内ルール
家族の誰かが、「口内炎が痛い」と言い出した時、特に、それが小さな子供だった場合、「他の家族にうつらないかしら?」と、心配になりますよね。前述の通り、口内炎には、「うつるタイプ」と「うつらないタイプ」があります。万が一、それが「うつるタイプ」だった場合に備えて、家庭内で感染を広げないための、いくつかのシンプルなルールを、知っておくことが大切です。まず、最初にすべきことは、口内炎の「観察」です。その口内炎は、ただの白くて丸いものですか?それとも、小さな水ぶくれの集まりですか?熱や、手足の発疹など、他の症状はありませんか?もし、ただの「アフタ性口内炎」のようであれば、過度に心配する必要はありません。しかし、少しでも「うつるタイプ」の可能性が疑われる場合は、以下の家庭内ルールを、徹底することをおすすめします。ルール①:タオルの共有をやめる。顔や手を拭くタオル、そして、お風呂のバスタオルは、症状がある人と、他の家族とで、完全に分けましょう。ヘルペスウイルスなどは、湿ったタオルを介して、感染することがあります。ルール②:食器・カトラリーの共有に注意する。コップや、お箸、スプーン、フォークなどは、直接、口に触れるものです。症状がある人が使ったものは、他の人が使わないようにし、洗浄も、可能であれば、分けて行うのが理想です。食洗機など、高温で洗浄・乾燥させれば、ウイルスは死滅します。ルール③:直接的な接触を避ける。キスや、頬ずりなどは、もちろんのこと、食べ物の口移しや、飲み物の回し飲みも、症状が治まるまでは、控えましょう。ルール④:こまめな手洗いを徹底する。感染者は、無意識のうちに、患部を触った手で、ドアノブや、リモコンなど、家の中の様々な場所に触れている可能性があります。家族全員が、食事の前や、帰宅後などに、石鹸で、丁寧に手を洗う習慣をつけましょう。特に、おむつ替えの後は、必須です。手足口病などのウイルスは、便の中に排出されます。これらのルールは、少し窮屈に感じるかもしれません。しかし、家族、特に、まだ免疫力の弱い、小さな子供や、高齢者を、ウイルス感染から守るための、大切な「思いやり」です。口内炎の正体がはっきりしない間は、「うつるかもしれない」という前提で、行動することが、家庭内での感染拡大を防ぐための、最も賢明な方法なのです。