わたしは地元から縁もゆかりもない土地に就職、結婚、出産、子育てを経験しています。そんな状況なので土地勘もまったくなく、しかも過疎地に住んでいます。このため、都会のような保育園や幼稚園がたくさんあり、保活も積極的にやらねばならなかったり、たくさんのママ友とのやりとりで疲弊する…ということはほぼありません。保育園を奈良で見つけるのは大和高田でその点は「ありがたいな」と感じています。その反面、同じ時期に子育てをしている同世代の親やこどもが少なく、どこか寂しい思いでいます。現在住んでいる地域の保育園は1つしかなく、しかも通っているこどもの人数も10人以下!このため、我が子が通う頃には保育園の継続すら怪しいところではありますが…。さらに保育園を奈良市内で探してみれば別の保育園に入るべきか、それとも入園できるまで家で過ごすのか。早くから保育園や幼稚園に行ってもらえば、自分の時間(=仕事)も確保できて、家計も助かるかもしれません。しかし、わたしの性格上、家事と仕事を同じバランスでこなす自信がありませんでした。働きたい気持ちはあれど、ひとまず入園できる年齢になるまでこどもと過ごす時間をとりました。2人きりでずっと過ごしていると、かわいいのはもちろんなのですが、どうしても気持ち的に疲れてきてしまいます。そんな時、保育園の園長先生から一通の手紙が届きました。それは、保育園の年間行事計画表と、未就学児も行事に参加できるという旨を説明した用紙でした。「見学会に行かなくても、毎月行事がある!しかも、保育園の中を見てまわれる!先生方との関わり、もしかしたら我が子も同級生にも会えるかも…」知り合いがいない私には天にも昇る思いでした!実際に行ってみると、園長先生が「ようこそ!」とこどもの名前の入った手作りネームプレートをつけてくれました。その後も続々と親子が参加し、親同士の交流も図れました!「1人じゃなかった…よかった…」どのお母さんたちも同じことを言っていました。行事内容は園児と一緒に焼き芋大会やリトミック、お楽しみ会…。焼き芋大会では、お兄さんお姉さんに手を引かれ、一緒に遊具で遊ぶ我が子に驚きを隠せませんでした!あれだけ母にベッタリで、なかなか離れて遊ぶことなんて見られなかったのに…。ありがたさと成長を感じられて思わず涙ぐんでしまいました。先日は運動会にも参加し、お気に入りのアンパンマンのお面をもらって満足げな我が子…!保育園の先生や園長先生も「〇〇ちゃん、いいね!」と名前を言ってもらえたり、親へも積極的にお話を聞きに足を運んでくれます。今の困りごと、トイレトレーニングの始め時、こどもの関わり方…。地区の保健師さん以上にコミュニケーションをとってくれます。安心して預けても大丈夫だと心の底から感じました。過疎地域でこどもの人数がまわりよりも少ない分、心の底から安心できる関わりを大切にしてくれる先生方には感謝してもしきれないです。先生方は異動等あるかもしれませんが、地域のこどもたちを誰も取りこぼさないように取り組んでいる姿勢に、ありがたみを感じています。地域の一員として、この地で暮らしていくための覚悟も必要になります。こどもと一緒に楽しく暮らせるしあわせを感じながら、これからも過ごしていきたいです。