子供の乳歯の生え変わりというと、まず前歯が抜けるイメージが強いかもしれませんが、もちろん奥歯も永久歯へと生え変わります。前歯の生え変わりがある程度落ち着いた後、次に主役となるのが奥歯の乳歯たちです。奥歯の乳歯が抜ける順番と時期の目安について見ていきましょう。乳歯の奥歯は、前から数えて4番目と5番目の歯で、それぞれ「第一乳臼歯」と「第二乳臼歯」と呼ばれます。これらは、食べ物をすり潰すという重要な役割を担っており、永久歯の臼歯が生えてくるまでの間、しっかりと噛む機能を支えています。まず、前歯(乳切歯)と乳犬歯(糸切り歯)の生え変わりがある程度進んだ後、次に動き出すのが「第一乳臼歯」です。一般的には、下の第一乳臼歯から抜け始め、その後、上の第一乳臼歯が抜ける傾向にあります。時期としては、おおよそ9歳から11歳頃にかけて生え変わることが多いとされています。第一乳臼歯が抜けた後には、永久歯の第一小臼歯と第二小臼歯が生えてきます。(正確には、第一乳臼歯の後に第一小臼歯、第二乳臼歯の後に第二小臼歯が生えるわけではなく、第一乳臼歯の後に第一小臼歯、そして乳犬歯の後に永久犬歯、第二乳臼歯の後に第二小臼歯、という順番になることが多いですが、ここでは乳臼歯の抜ける順番に焦点を当てています。)次に生え変わるのは、「乳犬歯」です。これは厳密には奥歯ではありませんが、第一乳臼歯と第二乳臼歯の間に位置し、奥歯の生え変わりと関連が深いため、ここで触れておきます。乳犬歯は、上下ともに10歳から12歳頃に抜けるのが一般的です。そして、最後に満を持して生え変わるのが、「第二乳臼歯」です。これは乳歯の中で最も奥に位置し、最も大きな乳歯でもあります。第二乳臼歯も、下の歯から先に抜け、その後上の歯が抜ける傾向があり、時期としてはおおよそ10歳から12歳頃、場合によっては13歳頃までかかることもあります。この第二乳臼歯が抜けた後には、永久歯の第二小臼歯が生えてきます。(注:実際には、第二乳臼歯の後に生えてくるのは永久歯の第二小臼歯です。そして、この第二乳臼歯の後ろ、つまり乳歯列の一番奥には、6歳頃に最初の永久歯である「第一大臼歯(6歳臼歯)」が生えてきます。