子供の成長の節目として印象的なのが、前歯の乳歯が抜ける瞬間です。笑顔の真ん中に歯がない姿は、なんとも愛らしく、成長を感じさせますよね。さて、この前歯が抜けた後、次に抜けるのは一体どこの歯なのでしょうか。一般的な乳歯の生え変わりの順番を追いながら見ていきましょう。多くの場合、最初に抜けるのは下の前歯(乳中切歯)です。左右どちらかが抜け、その後もう片方も抜けるというパターンが多いです。そして、この下の乳中切歯が2本とも抜けた後、次にターゲットとなるのは、上の前歯(乳中切歯)であることが一般的です。これも、下の歯と同様に、左右どちらかから順番に抜けていくことが多いでしょう。つまり、「下の真ん中2本→上の真ん中2本」という流れが、最初の大きなステップとなります。この段階で、子供の笑顔はさらに「歯抜け」の印象が強まり、より一層成長を感じさせる時期と言えます。さて、上下の乳中切歯が合計4本抜け終わった後、次に動き出すのは、その隣の歯、つまり「乳側切歯」です。ここでも、下の歯から先に抜ける傾向があり、下の乳側切歯(左右)が抜け、その後、上の乳側切歯(左右)が抜けていくのが一般的なパターンとされています。これで、前歯の主要な部分である上下左右の切歯、合計8本の乳歯が永久歯へとバトンタッチしたことになります。この前歯の生え変わりは、おおよそ6歳から8歳頃にかけて起こることが多いです。もちろん、これはあくまで平均的な順番であり、子供によっては多少前後することもあります。例えば、上の乳中切歯よりも先に下の乳側切歯が抜け始めたり、左右で抜けるタイミングが大きくずれたりすることもあります。大切なのは、順番が教科書通りであることよりも、乳歯が自然に抜け、その後から健康な永久歯が適切な位置に生えてくることです。前歯の生え変わりは、見た目にも大きな変化があるため、子供自身も気にしたり、友達と比較したりすることがあるかもしれません。親御さんとしては、一般的な目安を理解しつつも、子供の個別のペースを尊重し、不安なことがあれば歯科医師に相談するというスタンスでいることが望ましいでしょう。
前歯が抜けた!次に抜けるのはどこの歯?